7月の展示のお知らせ②

GALLERY SHIMIZU 凹凸面展

凹・凸・面

日時:2026年7月1日(水)〜7月8日(水)11:00〜18:00(最終日16:00)
場所:GALLERY SHIMIZU(神奈川県横浜市中区長者町5-84 三共横浜ビル)
アクセス:JR「関内駅」北口徒歩5分 / 横浜市営地下鉄「伊勢佐木長者町駅」3番A出口徒歩1分
instagram:@frameshimizu
公式サイト:GALLERY SHIMIZU

伊勢佐木長者町にある額縁屋さんのギャラリーにて開催される展覧会「凹凸面」展。凹版、凸版、平版の版画が集まる展覧会に、とても有難いことに声をかけていただきました。
いつも面白い独自の企画展を開催しているギャラリーであり、クロッキー会や版画のワークショップも定期的に催していて、魅力的な場所だなと以前からインスタで見ていました。なので連絡をいただいた時は本当にびっくりしましたし、良いご縁をいただけて嬉しく思っています。

私のメインは長く凹版、銅版画でしたが、最近は凸要素の強いコラグラフも増え(まだまだですが面にも取り組んでいます)、その併用もするようになっています。「木版画家」とか「銅版画家」とか「リトグラファー」と版種が肩書きになることが多く、プロフィールなどどうしたものかと考えたりもしますが、凹凸面を行き来する「版画家」として今回は銅版画、コラグラフ、凹凸版を併用している紙版画の3種類を出品しようと考えています。

完全に個人的なことですが、横浜に住んでいた小学生の頃、伊勢佐木町はよく家族で出掛けたおしゃれな場所という記憶が強く残っています。そんなすてきな場所で展示できることも嬉しく、ウキウキと準備をしています。
ご覧いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

出品作品:dessert dish#1, Liqueur glass#3, candy dishes#1

6-7月の展示のお知らせ①

ギャラリーカノン ミニ版画・蔵書票・細密画 2026年

ミニ版画・蔵書票・細密画

日時:2026年6月27日(月)〜7月4日(土)12:30〜18:30(最終日16:00)
場所:ギャラリーカノン(東京都中央区日本橋2-1-12 B1F)
アクセス:地下鉄東西線、地下鉄銀座線、地下鉄都営浅草線「日本橋駅」A7出口すぐ / JR「東京駅」八重洲北口徒歩5分
instagram:gallerykanon
公式サイト:gallery Kanon

版種別版画展に引き続きギャラリーカノンさんの「ミニ版画・蔵書票・細密画」展に参加させていただきます。私は小さな版画を額に入れたものと、シートの両方を出品する予定です。

この展示のためにまた小さな額を探してきました。1月の小さな版画の展示では色も形もそれまで使ったことのないようなものを揃えましたが、今回はもう少しナチュラルめで比較的どこでも飾りやすいものになっています。ほとんどが一点物ですので、額にも注目していただけたら嬉しいです。

このDMを見るだけでも多岐にわたるモチーフ、色遣い、作風にワクワクします。東京方面にお越しの際はお立ち寄りいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

sunhat in garden

'sunhat in garden'

' sunhat in garden '

6作目となる夏の帽子。今年は新緑の鮮やかでキラキラ光る緑あふれる庭にある帽子です。
私自身5月のこの眩しいくらいの新緑の季節生まれで、いつも良い季節に生まれたなと思う、一年でも好きな時期です。梅雨の前、暑過ぎず花々もきれいな爽やかな日に、木陰に寝転がって葉っぱの間から空を眺めたり、地面の木漏れ日を眺めながら考えた作品です。

帽子の作品に限らず、真っ白を背景に真ん中にポンとモチーフを置くような作り方がほとんどだったのですが、昨年黒い背景を使い始めてから、背景そのものも作り込んでみたいと思うようになりました。コラグラフならではのザクっとしていて強い黒が今のお気に入りで、この作品にぴったりだと思っています。

コラグラフでは樹脂板を使っていて、銅板よりも簡単に自分でカットできるので、今までの作品で使ったことのない30×30cmというサイズで制作してみました。
銅版画でよく使っている18×18cmくらいで当初は考えていたのですが、元気な緑の葉っぱや木の感じを画面いっぱいしっかり出したいと思い、もう少し大きくもう少し大きくとやっていたらこの30cm角になりました。

上の写真の額は50×50cmのものを使っています。作品サイズを考えれば一番ぴったりなのですが、家に飾るとなるとちょっと大きめだなと感じます。ギャラリーでの展示を考えるとこのくらいのマット幅が最適ですが、自分が持つ時はどれくらいが良いのだろうといつも以上に悩ましく思います。現段階では50角の額での販売としておりますが、変更などいつでもご相談承りますので、お気軽にご連絡ください。

過去の夏の帽子の作品はこちらからご覧いただけます— 'Roses in sunhat'(2025年7月2日の記事

作品サイズ 30×30cm / コラグラフ
onlinshop—'sunhat in garden'

sunhat in garden

グミの実

3年目のナツグミと2年目のビックリグミが大豊作。宝石のように美しい実がたくさんついて、いつまでも眺めていられるような景色でした。

摘み取るのがもったいなくて眺めてばかりいたら、渋みのないビックリグミ(下の写真)はほとんど鳥に食べられてしまいました。きれいに食べるもので、種だけそこらじゅうに落ちていて、楽しんでもらえたなら良いかと思っています。
今年もまたグミの実をモチーフにした作品を作れたら良いなと思っておりますが、何しろ形になるまで時間がかかるもので、どうなることやらです。

本当に本当に可愛くて美しい。うっとりです。

5月の展示のお知らせ

2026年5月Atelier Olive

Ex Libris 蔵書票・ミニ版画

日時:2026年5月25日(月)〜5月30日(土)13:00-19:00(最終日17:30)
場所:Atelier Olive 銀座ひとつぼギャラリー(東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル207号)
アクセス:東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅10番出口より徒歩1分 / 東京メトロ銀座線・日比谷線・丸の内線「銀座」駅A13番出口より徒歩5分 / 東京メトロ銀座線「京橋」駅2番出口より徒歩6分
instagram:Atelier Olive 銀座ひとつぼギャラリー

今回で3回目の参加となります。

昨年は私もここで小さな木版画を購入しました。小さい版画がたくさん壁にかけてあって、テーブルの上の箱にもたくさん入っていて、CDやレコードを選ぶ時のような感覚で次から次にめくっていけるようになっていました。価格も手頃なものが多いので、買って飾ろうという気持ちで見ることができるので、版画本来の楽しさのようなものがあると思いました。

きれいに額装して静かな画廊の壁に飾られた作品ももちろん、見せる側としても見る側としても良いのですが、私が憧れとする「花を買うように絵を買う」が体現される展示会。自然と力が入ります。

最近すっかりお気に入りの糸鋸ギリギリ切り抜きミニ版画をメインに、過去の作品も出品する予定です。銀座方面にお越しの際はぜひぜひお立ち寄りください。よろしくお願いいたします。

道工房銅版画展

2026年5月道工房銅版画展

道工房 銅版画展

日時:2026年5月7日(木)〜5月18日(月)火水休廊 / 平日12:00〜16:00 土日祝11:00-16:00
場所:道ギャラリー(神奈川県鎌倉市雪ノ下1-9-24小池ビル1F)
instagram:@michi_koubou_24
公式サイト:道ギャラリー

講師をさせていただいている道工房の銅版画展のお知らせです。
DMをいただいた時、なんて優しいきれいな作品の多いこと!と改めて振り返り楽しい気持ちになりました。多版での制作に根気強く挑戦し複数の技法や色を見事に重ねた作品もあれば、一版の中で自由に色を置き、周りとのグラデーションを生み出す作品もあり、作品ごとにそれに合わせた方法を模索するお手伝いができることを本当に嬉しく思います。

エッチングによる作品が多いですが、ディープエッチングやアクアチント、ソフトグランドエッチングも駆使されていますし、メゾチントによる作品も今年は2点展示されています。限られた時間の中で目立てから取り組まれ、深く柔らかい黒に引き込まれる本当に美しい作品に仕上がりました。

新緑の美しい季節。北鎌倉駅から鎌倉駅に向かって歩くと、山々の賑やかな緑色を体いっぱい感じることができます。そんな散策をしながらお越しいただければ幸いです。

clematis

2026年4月版画ゆうびんno.37「clematis」"

' clematis '

相変わらず形になるまでが長いのですが、3年くらい前にふと目にして感動したクレマチスの花。まるでレースのような繊細な模様が、強い日差しによってくっきりと美しく浮かび上がっていました。
レースのようなというのもぴったりではあるのですが、版画のことしか考えていない私が一番最初に思ったのは木版画のようだ!なんと美しい!...でした。細い彫刻刀やビュランで彫って墨で刷ったような美しさだと思いました。

昔木版画をやってみたこともありましたが、まぁ本当に悲惨な出来でそれ以来やっていないため、銅版画でどうにかするしかなかったのですが、長いこと上手くいかず。今年手にした糸鋸(「lace」(2026年2月4日の記事))で花の形に銅板を切ってみたらぴったりで、すっかりご機嫌に完成しました。

強い圧をかけて刷る凹版画ならではの「プレートマーク」(制作工程「プレートマークを作る」)。そこに意味を持たせる人感じる人そうじゃない人それぞれですが、私にとってはイメージが描かれた画面と外の世界を区切るとても大事な境界線です。どんなに賑やかな画面であっても、プレートマークの外は完全に静かな別世界であるように、自分の作品においては常に意識をしています。ものすごく観念的なので、具体的に何だと言えないのがもどかしいのですが。

これもプレスはしているので境界ははっきりと見えるのですが、普段作っているプレートマークからははっきりと自由であると私は感じていますし、そうする方が良いものがあるのだと言うのは最近の大きな発見でした。

5月6月と小さな版画を展示できる機会をいただきましたので、こちらも出品させていただく予定です。

作品サイズ 6×5cm / エッチング アクアチント
onlinshop—版画ゆうびん no.37 'clematis'(銅版画)

2026年4月版画ゆうびんno.37 clematis
2026年4月版画ゆうびんno.37 clematis

4月の展示のお知らせ

ギャラリーカノン 版種別版画展 紙版画 2026年

版種別 紙版画の魅力Ⅳ-A,B

日時:
Ⅳ-A
2026年4月6日(月)〜4月11日(土)12:30〜18:30(最終日16:00)
Ⅳ-B
2026年4月13日(月)〜4月18日(土)12:30〜18:30(最終日16:00)

場所:ギャラリーカノン(東京都中央区日本橋2-1-12 B1F)
アクセス:地下鉄東西線、地下鉄銀座線、地下鉄都営浅草線「日本橋駅」A7出口すぐ / JR「東京駅」八重洲北口徒歩5分
instagram:gallerykanon
公式サイト:gallery Kanon

3月に引き続きギャラリーカノンさんの版種別版画展、紙版画の部に参加させていただきます。前半後半で作家が入れ替わります。私は後半のⅣ-Bグループで展示していただきます。
会期を分けなければいけないほどたくさんの作家が集まるくらい紙版画が人気であり注目のジャンルになっているんだなと、私もワクワクしています。

今回出品させていただく作品は昨年作ったもので、サンドペーパーを使ったシリーズになりますが、紙ならではの面白さを生かせる新しい方法はないか、今も日々考えています。
多分出品している作家全員、日々探求し実験し深化させていると思います。そのような創作のエネルギーも感じていただけるのではないかと思います。足をお運びいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

出品作品:spoons#2,lovely dog,Liqueur glass#3

3月の展示のお知らせ

ギャラリーカノン 版種別版画展 銅版画・リトグラフ 2026年

版種別 リトグラフ・銅版画の魅力Ⅳ

日時:2026年3月23日(月)〜3月28日(土)12:30〜18:30(最終日16:00)
場所:ギャラリーカノン(東京都中央区日本橋2-1-12 B1F)
アクセス:地下鉄東西線、地下鉄銀座線、地下鉄都営浅草線「日本橋駅」A7出口すぐ / JR「東京駅」八重洲北口徒歩5分
instagram:gallerykanon
公式サイト:gallery Kanon

昨年のKAMIHANGA国際ミニプリント展でお世話になったギャラリーカノンさんで、以前から気になっていた、いつか私も参加させていただけたらなと思っていた「版種別版画展」に出品させていただきます。
版画公募展を主催しているギャラリーなので当然ですが、版画の展示が多く、版画ばかりを追っている私にはちょっとした目標だった場所でもあります。

先日まで「版種別 木版画の魅力」展が開催されており、来月は「版種別 紙版画の魅力」展が開催されます。嬉しいことに紙版画の方にも参加させていただきます。確か木口木版だけの回もあったと思います。本当に面白い。毎年恒例となっている展示ですので、今回だけでなく、これからも思い出してお出掛けいただけると嬉しいです。

日本橋方面へお越しの際は是非お立ち寄りください。よろしくお願いいたします。

出品作品:blocks+goumi berries #1,#3,#4,#6

松ヤニをやめる

エアブラシを使ったアクアチントの道具

ついにきっぱり松ヤニを手放し、アクアチントはすべてエアブラシを使うようになりました。(制作工程「アクアチント—エアブラシ・アクリルスプレーを使う」)

アクリルインクも危険性は言われていますし、エアブラシの洗浄にはやはり有機溶剤が必要なので相変わらず防毒マスクを使っていますが、火も使わないし、換気をしっかりしておけばその後部屋に残ることもないので、かなり快適に感じます。

松ヤニ自体は危険なものではありませんが、乳鉢でこれでもかというほど粉砕した粒子はどこからどう見ても肺に悪いでしょうというのはずっと感じてきたことです。日本では言及されることが少ないように感じますが、非毒性版画の研究が進む地域ではじん肺、気管支炎や喘息の危険性が指摘されています。巨大なアクアチントボックスを自作しようかとも思いましたが、作ったところで版の出し入れの際などやっぱり漏れてしまいます。それに、それを処分する時のことを考えたら、今から松ヤニ自体をやめておく方が良いと考えました。

自分が使うのを止めるのに、制作工程のページで紹介し続けるかどうか迷いました。ただ18世紀にアクアチントが発明されてからずっと使われてきた松ヤニ。その美しさは言うまでもなく、魅了されてきた一人として、ほとんどの作品にアクアチントを使っている一人として、掲載は続けることにしました。換気が十分な場所でマスクなどをしっかり着用し、小さな版であれば使っても良いのかもしれません。

この機会にと、「制作工程の目次」を少し変えました。これまではノントキシック(非毒性)版画技法を別の種類の技法として扱っていましたが、これまでの古典的技法と完全に並列させることにしました。代替でも新しい技法でもなく、当たり前のものとして存在する手法になっていくだろうという、願望も込めた思いからです。最終的に選ぶのはそれぞれの作り手ですが、できれば科学的な知識も広まって、より安全なものが主流になっていったら良いなと思います。

lace

2026年1月版画ゆうびんno.36「lace」"

' lace '

先日の記事にも少し書いたのですが、すごくすてきな額を見付けて、これに合う作品を作ろうと考えてできたものです。アンティークのレースがモチーフです。
正方形の作品がどうしても多めなのですが、今回の額探しでは窓が正方形のものにほとんど出会えませんでした。この額は窓がかなり小さく長い長方形。手元にある作品は、サイズも雰囲気も合うものがなさそう。でもどうしてもこの額が欲しい。それに合う版画を作ろう!

私にとって額は作品を埃や強い光、折れから作品を守るものでした。版画はシートで販売することもできますが、ほとんどを額に入れて販売しているのは、その方が私自身も扱いやすいし、ご購入いただいた時もそのまますぐに飾れて便利だからです。本当にただただ機能のことしか考えていませんでした。

でも昨年いろいろなことがきっかけとなってユニークな額を手に取るようになって、本当に制作の楽しみが広がりました。在庫を抱えられない事情もあるので、大きな作品それぞれに合う額を用意するのは無理ですが、小さい作品の額装はこれからも挑戦し、楽しんでいきたいと思っています。今回のように額から始まる作品もまた作ってみたいです。

この作品は腐食が終わってから金属用の糸鋸でゴリゴリと切っている点でも、私にとって新しいものです。この小ささに慣れていないので全然手に付かず、驚くほどインクの拭き取りが難しい。何度もチャリチャリ床に落としてしまいました。でも可愛い。このような四角以外もまた作ってみたいと思います。

作品サイズ 3×4.5cm / エッチング アクアチント
onlinshop—版画ゆうびん no.36 'lace'(銅版画)

2026年2月版画ゆうびんno.36 lace
2026年2月版画ゆうびんno.36 lace
2026年2月版画ゆうびんno.36 lace