春の版画ゆうびん

春の版画ゆうびん

春夏秋冬、季節ごとに版画ゆうびんを送ろうというのが版画ゆうびん舎の始まりでもありました。
ずいぶん前の話になってしまいましたが、3月に出した春のゆうびん用の版画。クリスマスの時と同じように箱型グリーティングにしました。
モチーフは全然「春」と関係ない猫の形のブリキの缶。
来月には夏のゆうびんができるはずですが、季節感が出るのか怪しいところ。
とても料理上手な方へ宛てて、月桂樹の葉っぱと一緒に送りました。

高尾の森の去年の新緑

高尾の森

1年前高尾の森。
切り株に座って山中に響く羊の声を聞きながら紙版画を作って見上げた新緑。お伽話のような世界。山から出てバスに乗った瞬間、夢だったんじゃないかと思いました。あれは本当に夢だったのかもしれない...。

銅版画教室お休みします

'Reindeer Christmas Wreath'

銅版画教室をしばらくの間お休みします。
いつ頃再開できるか分かりませんが、決まりましたらまたこちらでお知らせします。
それまでの間制作工程も増やしていきますので、予習に使ってください
みなさまどうかご無事で。

雪

やっぱり春に必ず一度は降るものなのか。すぐに雨に変わるという予報だったので、急いではしゃぎ回りました。
夕方。雪が解けて流れる音、普段聞くことのない大きな音、その後ろにうぐいすの声がするのが春の雪らしくて、本当に楽しかったです。

「暖国の雪一尺以下ならば山川村里立地に銀世界をなし、雪の飄々翩々たるを観て花に喩へ玉に比べ、勝望美景を愛し、酒食音律の楽を添え、画に写し詞につらねて、称翫するは和漢古今の通例なれども、是雪の浅き国の楽しみなり。」

雪が楽しいとか言っていられるのは降る回数も量も少ない地だからなんですよね〜。雪害を知らずに呑気なもの。
また一刻も早く中谷宇吉郎 雪の科学館に行きたいなと思うのでした。もちろんそこから福井へ。

重石の雑誌

重しの雑誌

諸々中止や待機でどうにもならない時間があったので連日刷り作業でした。
紙を湿らせる時など重石を使うのですが、重石代わりに雑誌を使っています。平らだし、安定感があって良いものです。何となく制作工程のページには載せられませんでした。
何年か前にずいぶん整理して、どうしても捨てられなかった50冊。一番古いのが2000年。20年前!衝撃。
最近買っていませんが、時々パリやミラノのコレクションを見ると本当にワクワクします。こういう世界を教えてくれた妹の存在は大きいなと思います。

お雛様

'お雛様'

毎年鎌倉国宝館でひな人形展を見て、そのまま牡丹園に行くのが楽しみだったのに、今年は行けないまま3月3日。
今年の冬は特に暖かかったから牡丹はとっくに終わってしまっていそう。国宝館はしばらく休館のようだけど、まだ会期はあるみたいなので、再開したら絶対行こう。鎌倉国宝館にある手塚家の五人囃子が可愛くて楽しくて大好きなのです。
こういうのって何かと色々余裕がないとできないので、今年も飾れたことに安堵。また来年も飾れますように。

みどりさん

みどりさん

10年くらい前、時々家にやってきていた、どこかの外飼い猫みどりさん。みどりさんという名前はこちらが勝手につけたもの。着物のはぎれで作ったきれいな首輪をしていました。
十数年分、数万数千枚も写真があるのに、気に入っているのはたった20枚かそこらであることをどう考えたら良いものか。これはその中の一枚です。
みどりさんはまだ生きているのかな。本当の名前は何だったのかな。

カメラ

'ballet shoes'

作品撮影に使っていた一眼レフが昨年壊れてしまい、今は全部この一台にお任せ。Fujifilm x70。画角も画質も使いやすさも持ち運びやすさも全部お気に入り。
最近制作工程を撮影しながらこのカメラの素晴らしさを再発見。そんなに重要と思ってなかったチルト式モニター。これがなかったらどうやって手元を撮っていたのやら。
せっかくの良いカメラも持ち主が出不精ではもったいない。新しい発見もあったことだし、もっとカメラと一緒に外に出なければ。

鎌倉小屋のクリスマス

'ballet shoes'
'ballet shoes'

昔、偉大な版画家の方が、和紙とボール紙で自作した箱に版画を入れて送ってくださいました。壁に飾るのと全然違う。扉を開けるように箱を開け、まったく別な空間に吸い込まれるような特別なものでした。
「ゆうびん舎」らしい仕事をまずは大好きなクリスマスで。その方の真似をして、実際の版画を入れた箱型グリーティングを作りました。入れたのは5cm角の銅版で作った1つのブローチ。
毎年お送りしているクリスマスと新年のご挨拶はがきは、9cm角の銅版で作った3つのブローチ。

2020年が良い年でありますように。

裁ち目縫い

裁ち目縫い
'裁ち目縫い'

刷る時に人絹という布を使っています。扱い方があまり上手くないようで、裁ち目から出てくる綿毛のようにふわふわしたほつれ糸が銅版の上に落ちたり、ものすごく作業の邪魔なのでざっと縫って処理。
超高速でミシンを踏み続けてもそれなりに時間のかかる余計な手間と言えば余計な手間。私の手間のかけどころはここなのかと、こうして記事にしてみて初めて気が付きました。

制作工程の目次を作りました

裁ち目縫い

制作工程をブログで書いていましたが、自分でも何が何だか分からなくなってきたので、「制作工程」のページを作りました。銅版画に関することもそちらのページでまとめていきます。まだまだ準備中ばかりですが、これから少しずつ技法も増やして、何か新しいことがあればどんどん追記していきます。教室のおさらいに、銅版画を知るために、何か参考にしていただけたら幸いです。
写真は銅版を大量に切って磨いた日のもの。

版画小屋オープンに向けて

裁ち目縫い

制作工程をブログで書いていましたが、自分でも何が何だか分からなくなってきたので、「制作工程」のページを作りました。銅版画に関することもそちらのページでまとめていきます。まだまだ準備中ばかりですが、これから少しずつ技法も増やして、何か新しいことがあればどんどん追記していきます。教室のおさらいに、銅版画を知るために、何か参考にしていただけたら幸いです。
写真は銅版を大量に切って磨いた日のもの。

裁ち目縫い
裁ち目縫い

版画ゆうびん舎」のコンセプトは大切な人への手紙に一枚の版画を添えて。
私にとってクリスマスの雰囲気と銅版画の相性が良いようで、毎年クリスマスカードを作って送っています。小屋がオープンする頃は、ちょうどクリスマスの飾りがあちこちで見られる時期。2014年11月に作った作品を飾りました。
季節のものだけでなく、その時々に大切な人に伝えたいことを、最高に魅力的な銅版画という方法で形にできる制作場所として、教室として長く続けていきたいと思います。

裁ち目縫い