梅雨の季節の版画ゆうびん

2021年梅雨の版画ゆうびん
2021年梅雨の版画ゆうびん

'hydrangea'

ようやく季節感のあるゆうびんができた!と思ったら、まさかまさか梅雨が明けてしまいました。私の好きなオタフクアジサイをモチーフにして、背景に少し雨を降らせました。
インクはゴールド一色で、黄色味の強い雁皮紙を刷り込んでいます。しばらくずっと正方形で作っていた版画ゆうびんですが、今回はイメージサイズが4.5cm x 5.5cmとなっています。
'hydrangea' はギリシャ語の 'hydro(水)' 'angeion(容器)' に由来するということで、何と素敵な言葉だろうとタイトルにすることにしました。

もう一つこの時期楽しみなのはワイヤープランツの実。半透明のグミのようなライチのような実。可愛い。

2021年梅雨の版画ゆうびん

buttons31•128•460

buttons#4#5
buttons#5

ずっと描きたかった貝ボタンが版の上で増えに増え、止まらなくなってしまいました。4個から始まって同時に31個('buttons#2')を作り始め、当然のように128個(多分)('buttons#4')になり、それでも全然足りず約460個('buttons#5')になって今のところ止まっています。少し夢中になり過ぎて、抜け殻のよう。何でボタンなのかとか、何でこんなに並べたのかとか、取り立てて言葉にするような理由はなく(好きな物を好きなだけ集めたいという収集癖のようなものはあるかもしれない)、ただ取り憑かれていたようでした。
31個と128個には白い雁皮紙を、460個には黄色味の強い厚手の雁皮紙を使っています。


2022.06.14追記
第13回大野城まどかぴあ版画ビエンナーレにて、'buttons#5'が審査員特別賞をいただきました。入賞・入選作品展が下記の日程で開催されます。

会期:2022年6月26日(日)〜7月10日(日)10:00-17:00(最終日15:00まで・7月6日(水)休館)
場所:大野城まどかぴあ(福岡県大野城市曙町2-3-1)
アクセス:西鉄天神大牟田線 福岡(天神)駅から急行約12分、春日原駅下車徒歩約10分。/ JR鹿児島本線 博多駅から快速約13分、大野城駅下車徒歩約18分。

大野城まどかぴあ https://www.madokapia.or.jp

buttons#2(額装)
buttons#4(額装)

小さな額

小さな額
小さな額

版画ゆうびんの小さな版画を小さな額に入れました。
世界堂に行くと必ずチェックするミニ額は、端材で作られているのかすべて現品限り。壁掛けにもできます。この色合いと窓サイズがなかなかなくて、まだ2点しか手に入れられていません。今回 'lace curtain' と 'buttons' を入れてみました。
9cm角の作品を入れている額と値段がそこまで変わらないので、版画のサイズの割に高くなりそうなのが気になりますが、こればっかりは。。

インク詰め替え

缶インク
'缶インク詰め替え'

一つ一つの作品がそんなに大きくないので、チューブで売っているインクでも割高過ぎるということもないのだけど、乾燥の問題を何とかできるなら絶対缶で買いたい。
缶で買うと空気に触れたところがあっという間にカピカピになって、実質半分くらいしか使えなかったのではないかということが数回あって、缶かチューブかものすごく悩みます。

油彩をしている方が自作のインクを空チューブに詰めるというブログを見て、試してみることにしました。これはこれでこういう器用さに欠ける私には結構大変な作業で、チューブの後ろを閉じる時にインクが結構な量溢れてしまいもったいない。刷り前日にすれば良かった...
それでも、あのインク固まっちゃってるだろうな〜と、常に頭に横たわるムズムズがなくなってすっきり。作業が終わってからふと思ったのは、いつこのくるくる閉めるタイプの蓋にリニューアルしたんだ?もしかしてこれだと乾燥しないの?

「黒インク」についてのメモを始めました。たくさんの種類がある黒色のインクの違いを調べられたらと思っています。一つ一つのインクを買うのも大変で、どのように進められるか分からないので、今はまだメモのページです。

銅版画教室

銅板

まだ少し様子見というところがありますが、少しずつ銅版画教室を再開できたらと思っています。5月の予定を銅版画教室のページに掲載しました。
一つの時間帯に原則一名様で、2時間半となっています。片付けはこちらで行いますので、この時間には含まれません。こちらの教室が初めての方は、銅版画の経験があっても「初回体験コース」をお選びいただけます。
今後また教室自体を中断することがあるかもしれません。その点どうぞご了承ください。気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

春の版画ゆうびん

2022年春の版画ゆうびん'buttons'
2022年春の版画ゆうびん'buttons'

'buttons'
2年前に貝ボタンのことを書いた更に2年くらい前から描きたかったボタン。やっと形にして連作4枚になりました。
'buttons#2'(下)'buttons#3'(左)
'lace•buttons'(右)
ボタンは版のサイズを変えて数点作ろうと思っています。軽い気持ちでレースを入れたら思いがけずインクのことや雁皮紙のことなど考えて、深くなってきてしまいました。これは長くなりそう。
ぼろぼろになってしまった冬物のコートを処分することにして、自分で付け替えていた水牛釦を外しました。これが本当に良い風合いのボタン。またいつかコートに付けたいと思います。

'buttons'4作品は3月30日(水)からの10x10版画展(銀座中央ギャラリー)に出品しています。’buttons#2'は道工房銅版画展(鎌倉道ギャラリー)に展示していただいています。

3月の展示のお知らせ

2022年3月の展示

第4回10x10版画展
会期:2022年3月30日(水)〜4月7日(木)12:00-19:00(最終日17:00まで)
場所:銀座中央ギャラリー(銀座1-9-8奥野ビル411号室)
アクセス:東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅10番出口より徒歩1分・東京メトロ銀座線銀座駅A13から徒歩5分・JR有楽町駅京橋口より徒歩7分

10cm角の小さな版画を集めた展示会です。昨年第3回の様子がこちらのページに掲載されています。額装ではなくシートでの販売となっており、ご購入いただいた作品は基本的にその場でお持ち帰りいただけます。 花を買うように版画を買って、さらりと飾っていただけたら嬉しいです。今年作ったばかりの4点を出品予定です。

銀座中央ギャラリー https://chuogallery.com


道工房銅版画展
会期:2022年3月17日(木)〜4月5日(火)12:00-16:00(水曜休廊)
場所:道ギャラリー(鎌倉市雪ノ下1-9-24 小池ビル1F)
アクセス:JR鎌倉駅東口から徒歩8分

銅版画の講師をさせていただいている道工房さん。銅版画に参加されている所属アーティストの皆さんの作品、この一年で制作されたおよそ25点が一挙に展示されます。
昨年も2020年度エッチング作品展に伺い、とても楽しい時間を過ごしました。今年は準備のために見せていただいた作品画像一覧だけで、すでにすっかり感動しております。本当に素敵な作品ばかりです。銅版画は比較的小さいものが多いですが、とてつもないエネルギーを使って作られた一枚一枚、細い鉄筆が生み出す繊細で柔らかい線とその集積、それがどんな過程で出来上がってきたかを見ていた者として、ぜひ間近で見て!!と大きな声でおすすめしたいです。
ちゃっかり私も一点展示していただく予定です。お近くにお越しの際はお立ちお寄りください。

道工房 http://kamakura-michi.com

追加しました

iichi

「ハンドメイド・クラフト作品・手仕事品の通販 iichi」に、昨年個展で展示した作品すべて追加し終えました。欠品になっていたものも在庫追加しました。
出品数分の額を用意することができないため、シートでの出品になっているものもありますが、額装への変更も可能です。お気軽にお問い合わせいただけると嬉しいです。

雪、インク

2022年1月雪

1月雪が降った翌朝、日の出前の少し明るくなった頃に散歩。想像以上に積もって美しい景色でした。雪が溶け出す前、陽の光で輝き過ぎる前の絶妙な時間。
実はまだ刷り終わっていなかった個展出展作品...1月はとにかく刷り続けていました。乾燥中、夕陽が当たるほんの少しの時間、黒いインクが薄い雁皮紙の中できらきら光る至福の時です。全然写真で捉えられなくて残念。あんなにはっきり光っていたのに!

籠り作業

手作り道具
手作り道具

年末にひどい咳の風邪をひき、熱はないけど絶対風邪だという保証もないので、外に出るわけにもいかず。ちょうど小さい作業が束になって残っていたので、籠っていました。
またたくさん布がたまったので、ぐるぐるまきにしてまんじゅう作り。いつも同じサイズもつまらないので大きくしてみたら、手に馴染まなくて使いにくく、結局4、5枚布をはがしていつもくらいの大きさに落ち着きました。

冬の版画ゆうびん

水張りテープ

'もみの木1'(写真右・ディープエッチング)と'もみの木2'(写真左・アクアチント)
どっちがいいかな〜と思いながらとりあえず両方作ってみて、どっちもいいな〜ということで、1と2ができました。

生木ではなく、昔からあるようなクリスマスツリーの葉っぱのつもりで始まって、クリスマスツリーにぐるぐる巻かれているデコレーションのモールのようにもなって、最終的には抽象的な感じにもなっていきました。
'もみの木'という言葉の響き以外に思い付かず、珍しく日本語のタイトルです。

水張りテープ
水張りテープ