絵と額装展
日時:2025年1月22日(木)〜2月3日(水)12:00〜19:00(最終日16:00) 29日(水)休廊
場所:鈴画廊(東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル212号)
アクセス:東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅10番出口より徒歩1分 / 東京メトロ銀座線・日比谷線・丸の内線「銀座」駅A13番出口より徒歩5分 / 東京メトロ銀座線「京橋」駅2番出口より徒歩6分
instagram:suzu_garou
公式サイト:鈴画廊 suzu gallery
好きな作家さんや企画展を追っていると、魅力的な画廊、ギャラリーに出会います。いつか私もこんなところで展示できたら良いなと憧れることもよくあるのですが、今回の鈴画廊さんもその一つ。場所も空間もオーナーさんも本当にすてきな画廊です。
「絵と額装展」は今回で5回目となる人気の企画展。昨年声を掛けていただき、大喜びでミニ額集めを強化してきました。木の風合いをそのまま残したようなナチュラルな額をよく使っていましたが、思い切った色使いや形のものも手に取るようになりました。おかげで額装を褒めていただくことが増え、ちょっとだけ自信を深めて、本当に良いと思える額を揃えることができました。
また、今回出品するために新しい小さな版画も一点作りました。おそらく二度と手に入らないであろう額に合わせて作り、サインの入れ方なども変則的にしてみました。
ブログやインスタ、オンラインショップで出していたものを展示に持っていくことが多いですが、額装したものとしてはすべて画廊で初めてお目見えするものになります(作品自体は5点は既存のものです)。会期が始まりましたら出品作品をこちらに掲載したいと思います。
銀座方面へお出かけの際は是非お立ち寄りください。実際の空間でご覧いただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
出品作品:グミの実②、billy buttons、blocks、snowflake、blocks、lace
はじめのいっぽ展
日時:2025年1月15日(木)〜1月21日(水)13:00〜19:00(最終日18:00) 18日休廊
場所:Atelier Olive 銀座ひとつぼギャラリー(東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル207号)
アクセス:東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅10番出口より徒歩1分 / 東京メトロ銀座線・日比谷線・丸の内線「銀座」駅A13番出口より徒歩5分 / 東京メトロ銀座線「京橋」駅2番出口より徒歩6分
公式オンラインショップ:Atelier Olive 銀座ひとつぼギャラリー
instagram:ao_ginza_hitotsubo_gallery 、@atelier_olive_207
アーティストの年賀状を紹介する展示、作品に引き続き今年も参加させていただきます。
いつもお世話になった方々にお送りしているクリスマス&年賀のカードは12月入ってすぐ送ってしまったため、何だかずいぶん昔の古い物に感じられてしまい、昨年新しく使い始めたウォーターレスリトグラフの作品を使ってもう一度作りました。(「'Bistro glass #2' 」(2023年1月7日の記事))。画面全体に作品の一部を印刷する、いつも作らないような感じで作りました。
Atelier Oliveさんはこうした作品の展示だけではなく、漆器やアンティーク、オーナーさんが参加されている銀座ミツバチプロジェクトのはちみつの展示販売など幅広く良い物を紹介していて、とても楽しい場所です。昨年立ち寄った時は中国の農民画の展示をされていて、感動でした。以前も書いた気がしますが、インスタの@atelier_olive_207 が大変面白いのでおすすめです。
急に閉まっていたりすることもあったりなかったりするようなので、開廊状況をお確かめの上、銀座にお越しの際はぜひお立ち寄りください。
' Bistro glass #4 '
個展で自分の作品の背景が全体的に白いことに気付き、また、紙版画の新しい技法との出会いもあり、しばらく真っ黒で作っていました。これはその真っ黒を作りながら感じたこと考えたことから出来上がってきたものです。
これは銅版画で作っているのですが、私は銅版画を始めて以来ずっと銅版画の黒が美しくて好きだと言い続けてきました。黒い面が引き立つように、作っていたと思います。今回、その黒を最小限にとどめて、白くするというより透明にしたいと強烈に思って作りました。金属の上に、見えないくらい薄く薄くインクの油分を残し、雪の日のあのすべての音が吸い込まれてしんと静まり返るような、どこまでも広がる透明な空気を出せたらと思いました。
なかなか難しくて思ったように実現できたとは言い難いのですが、第一到達点として発表することにしました。これからスタートしていけるのかどうかというところです。
Bistro glass #4 —作品サイズ 12×12cm / エッチング、アクアチント、雁皮刷り
onlinshop—版画 'Bistro glass #4'(額装)(近日公開予定)
年内最後の投稿になりますのでご挨拶です。
今年は個展を含め、気付けば12もの展示に参加させていただきました。版画の複数性ゆえに、同時期であってもひらひらと身軽に出ていくことができて、それもまた私が版画を好きなところでもあります。
おかげで今まで以上に多くの方に作品を見ていただけた年となりました。会場に足を運んでいただき、また、オンラインショップにもアクセスしていただき、本当にありがとうございました。多くの出会いに心から感謝しています。
来年は少し環境の変化もあり、今年ほど頻繁にこのブログもインスタも更新するのが難しくなるかもしれませんが、引き続きギャラリーでの展示や公募展への出品、オンラインショップの更新も続けてまいります。まだまだ版画でやってみたいことはたくさんあります。技法についても頑張って載せていきたいと思っています。時々覗きにきていただけると嬉しいです。年明け1月は銀座で2つの展示からスタート予定です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2026年がみなさまにとって穏やかで良い一年でありますように。
SMALL WONDERS ART SHOW 2025
日時:2024年12月17日(火)ー12月29日(日)13:00-19:00(最終日17:00)
場所:LOCAL GALLERY・BOOK(東京都中野区大和町1-67-1)
アクセス:JR中央線「高円寺」徒歩6分
公式サイト:LOCAL GALLERY・BOOKS
instagram:@local_koenji
出品作品:Liqueur glass#3-#5, lovely dog
昨年に引き続き今年も年末は高円寺のLOCAL GALLERY BOOKS主催の展示販売に参加させていただきます。今年もこの時期が来た!と思う風物詩のような展示に参加できるのは、ちょっとしたお祭り気分もあって楽しいものです。昨年は100名以上の作家による展示で壁一面びっしり賑やかでしたが、今年は34名で落ち着いた雰囲気になるのではないかと思います。その時々展示の雰囲気がガラリと変わるのもグループ展ならではの楽しみです。
私は今年制作した紙版画作品を4点出品させていただきます。年末の忙しい時期ではありますが、お近くにご用などの際にはお立ち寄りいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
' lovely dog '
いつか人生の最後に振り返って幸せだったなと思い出すのは、3匹の犬と1匹の猫と過ごせたことだと思います。
無条件にかわいくて愛おしい存在。去年亡くなったお猫様のことはまだまだ少し思い出すだけで涙が出てしまって、寂しい思いの方が強いのですが...別れてからずいぶん時間が経った2匹の犬たちとの思い出は、穏やかで幸せに満ちています。
それだけ私にとって大切で大きな存在なのに作品に出てきたことはありません(猫が一回だけ)。描く対象として人物、生き物が苦手ということに尽きるのですが、思い入れが強すぎるというのもあると思います。
今回やっと犬が出てきたのですが、これはアンティークの陶器の置物なので、犬を描いたというのとも違うのかもしれません。それでも今一緒にいる犬とクリッとしたかわいい目なんかはそっくりで、気持ちが入ったのか、私には珍しい感じのタイトルになりました。
すっかり気に入って、今年のクリスマスカードはこの作品で作りました。背景がここまで真っ黒だと自宅のプリンターではきれいに出ないので、初めて印刷所にお願いしました。なんて素晴らしい仕上がり! 嬉しくなって12月入ってすぐ方々送ってしまい、やたら早い年末のご挨拶となってしまいました。お許しください。
来週から高円寺のLOCAL GALLERYで始まる SMALL WONDERS ART SHOW 2025 に出品する予定です。
lovely dog —作品サイズ 12×12cm / コラグラフ、サンドペーパー
onlinshop—版画 'lovely dog'(額装)(近日公開予定)
' spoons #2 '
姉妹三人で、すべての台詞も歌も覚えてしまうくらい、信じられないくらい繰り返しディズニーの映画を観ていました。私がそこに居合わせる大人だったら、もうやめてと言いたくなってしまうくらい、比喩ではなくテープが擦り切れるくらい(古!)観ていました。
動物がお喋りするのは当たり前。花も歌うし踊るし、食器だってかわいい顔が付いていて、歌って踊る。何かを並べて描いていると、必ずそれらは歌っているし踊っています。そういう作品にしたいわけではないので、それはあくまで私の作業中の脳内だけの話なのですが、今回は踊らせてしまおうか途中から迷いました。
柄をちょっと斜めに曲げてみたり跳ねているようにしてみたり。でもやっぱりそれがやりたいことではないので、一本だけ向きを変えて、指揮棒でパシッと止めるように踊りを制止してもらいました。こんな感じで作っている最中の出来事が多すぎて、出来上がった頃には私自身はその作品をすっかり味わい尽くした気持ちになります。あー楽しかった。じゃ次。そんな感じです。
spoons #2 —作品サイズ 15×15cm / コラグラフ、サンドペーパー
onlinshop—版画 'spoons #2'(額装)
' Liqueur glass #7 '
今年秋のKAMIHANGA国際プリント展に向けて作ったリキュールグラス(「グラス4種—紙版画」(2025年9月1日の記事)」の続きです。
持ち手の部分が太めの小さいグラス。ずんぐりむっくり感がかわいいのですが、版画にするとその感じが消えてしまい、ただただただのずんぐりむっくりで、全然良いと思えず銅版画では表に出ないままでした。
サンドペーパーを使って真っ黒にしてグラスをふわっと浮き出すようにすると、一気にこのグラスの良さが出せたような気がします。全然上手く説明できずに申し訳ないのですが、私はちょっと感動しました。新しい技法に出会えて良かった作品の一つです。
Liqueur glass #7 —作品サイズ 8×10cm / コラグラフ、サンドペーパー
onlinshop—版画 'Liqueur glass #7'(額装)
ギャラリー鎌倉ヴィヴァン 年末アートフェスティバル
日時:2025年12月3日(水)〜12月25日(木)10:00〜17:00(火曜日定休 / 最終日16:00まで)
場所:ギャラリー鎌倉ヴィヴァン(神奈川県鎌倉市雪ノ下1-12-5 M's Ark KAMAKURA 2F Google Map)
アクセス:JR鎌倉駅徒歩10分
公式サイト:万華鏡・アートギャラリーのギャルリーヴィヴァン
instagram:@gallerykamakuravivant
出品作品:compote#1, candy dishes#1
今年は5月の鎌倉での個展に始まり、長谷のカフェ「雨ニモマケズ」さんでの展示、佐助カフェギャラリーでのエコール・ド・カマクラ展と、地元での展示の機会を多くいただけた有り難い一年でした。地元で活動できるというのはやはり嬉しいものです。年末はギャラリー鎌倉ヴィヴァンでのグループ展に参加させていただきます。
もともとは銀座で営業されていましたが、2021年に鎌倉小町通りに移り、この10月に八幡宮近くのM's Ark KAMAKURAに移転しました。アートギャラリーであると同時に万華鏡の専門店でもあります。古いものから新しいもの、珍しい万華鏡をじっくり見る機会はあまりないと思います。ぜひ作品と一緒にお楽しみください。
すっかり手に入りにくくなったお菓子クルミッ子の本店が横にあります。クルミッ子はお昼頃に行ってももう買えない日も多いようで、朝から並んだという話も聞きます。朝一番でクルミッ子を買って八幡宮や小町通りを堪能してからギャラリーにお立ち寄りいただければ、充実した一日をお過ごしいただけることと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
' Bistro glasses #2 #3 '
今年は5月6月の同時期に個展とグループ展がありました。個展でぐるっと自分の作品に囲まれて色々なことを考え、グループ展に在廊して先輩方の作品から色々なヒントを勝手にいただき、次の展開に想いを馳せる、本当に良い時間を過ごしました。
個展で思ったことの一つは、背景がだいぶ白いなということ(悪いということではない)。背景が暗かったり、思い切って真っ黒だったりしたら面白いかもしれないと思いました。それがまずはサンドペーパーを使った紙式メゾチント、真っ黒の紙版画になり(「グラス4種—紙版画」(2025年9月1日の記事))、今回のウォーターレスリトグラフのこの感じになりました。
好きな風景、景色はたくさんありますが、特に夕暮れ時の街で、明るいけど明るすぎないカフェやレストランバーやビストロの店内を覗くのが好きで、そこに準備されているテーブルの上のグラス、カウンターの上に掛けられたグラス、お店のガラス越しに見たグラスが今回のイメージの始まりです。
銀座でのグループ展の帰り道、ちょうど薄暗くなっていく大好きな時間帯、大通りを外れた道をぐるぐるうろうろふらふら見ながら帰った時間は最高でした。鎌倉の御成通りにも小さな雰囲気の良いレストランが結構あって、夕方から夜に歩くと、昼間気が付かなかったような景色が見えて大好きです。
展示のたびに額についてもいろいろ考えました。扱う種類を増やすと抱える在庫も増えるのでなかなか踏み出せずにいましたが、一度どうしても使ってみたくて無垢のものにしてみました。いつも使っているもう少し濃い木の色の額よりも価格は高くなりますが、どちらか選んでいただけるように出品していこうと思っています。
Bistro glass #2 #3 —作品サイズ 15×15cm / ウォーターレスリトグラフ
onlinshop—版画 'Bistro glasses #2'(額装)、版画 'Bistro glass #3'(額装)
' Bistro glass '
私は普段凹版画、時々コラグラフで制作していますが、以前から興味のあったリトグラフ(平版)を昨年から少しずつ取り組み始め、ようやく作品として出せるものができました。(版画の種類については、制作工程「版画の分類—凸版、凹版、平版、孔版」に載せています。)
最近作品にしている 'Liqueur glass' と、この 'Bistro glass'(ビストログラス) の違いは雰囲気でしか分かりません。はっきりとした違いがあって書き分けているところも見たことがないので、定義という定義はないのかもしれません。カットが入っていてビストログラスと言っているものは見たことがなかったり、ビストログラスっぽいものをただワイングラスと言っていたり。今回のようなつるっとして装飾も何もなく寸胴型のグラスはほとんどビストログラスと言われている気がします。
この作品では実物より少し大きく描いていますが、実際はリキュールグラスと同じくらい、10cmとか12cmくらいです。古いものなので、厚みがあって、やっぱり傾いでいて、何とも愛らしいグラスです。「リキュール」も良いけど、「ビストロ」なんてかっこいいではないですか。
ビストログラスの作品はまだあるので、モチーフについてはその時書くとして、今回は技法の話をしたいと思います。以下長々技法の話をします。
Bistro glass —作品サイズ 15×15cm / ウォーターレスリトグラフ
onlinshop—版画 'Bistro glass #1'(額装)
リトグラフは製版がとても難しく、薬品も多く使うため、他版種に比べ始めるのにハードルが高い版種だ思います。銅版画と同じように薬品の毒性の問題もあったのだと思いますが、工程や材料をもっとシンプルにと版画家たちが研究を重ね、1960年代、ウォーターレスリトグラフ(Waterless lithography)というものが誕生しました。さらに、長く使われてきた石やアルミではなく、木や紙を版にして、手作りバレンでも刷れるようにと、現在も版画家たちが改良を重ねています。
今回私が使ったのは古典的なリトグラフではなく、紙を版材としたウォーターレスリトグラフになります。ウォーターレスリトグラフについては、とても分かりやすい簡潔な説明を見つけたので、引用させていただきます。
従来のリトグラフは18世紀末にアロイス・ゼネフェルダーによって発明された技法である。石灰石に油性のクレヨンなどで描画し、表面にアラビアゴムを塗布すると、描画部は油性面に、非描画部は水性面となり、製版の後、表面にスポンジで水を与えながら油性のインクをローラーで転がすと油性面だけインクが付着していく。水と油の反発を利用した版画である。
これに対してウォーターレスリトグラフはシリコンに溶解しない描画材を使用し、その上からシリコンを塗布する。シリコンは水も油も寄せ付けないため、描画剤を取り除いた後、油性のインクをローラーで転がすと描画部にだけインクが付着する。ローラーを転がす際に水を必要としないためウォーターレスリトグラフの名がついた。
—ウォーターレスリトグラフ技法 加藤茂外次 皇學館大学教育学部研究報告集 第3号 p.255
名前の由来は刷りの際に水を使わないということですが、使わないのは水だけではなく、製版に使っていたアラビアゴムやラッカーなど数種類の薬品を、ホームセンターでも売っているシリコン一つに置き換えたのですから、すごい発明だと思います。
ほとんどの材料や道具はホームセンターと100均で揃えられますが、唯一特殊なのがインクです。水性でも油性でもない、ラバーベースインク、もしくはアクアレスインク(水無しインク)というものを使います。版画の材料を多く取り扱う画材店にもないため、専門業者から大きな缶で購入するしかありませんでした。現在はCAPPAN STUDIO(活版印刷)や、ウォーターレスリトグラフと同じくシリコンを使う「シリコぺ版画」開発者の松田圭さんのオンラインショップ(少量で購入可)で購入できます。
— CAPPAN STUDIO 活版印刷 ONLINE STORE 活版インキPNTONE®
— シリコペ松田 シリコペ紙版画用インク
リトグラフと銅版画では使うプレス機が全然違うのですが、銅版画用のプレス機でも工夫すれば刷れるよと教えていただき、一気に刷りが安定し、作品にするまでに至りました。ただ、初心者あるあるというか、ビギナーズラックというか、すごい!できた!と思ってどんどん進むかと思いきや、その後まったく上手くいかなくなり、作り直しの山に囲まれています。私は安価な紙を版材にしているので、気軽に作れ直せてしまうのがまた良いところ。
銅版画は金属の原子の中に入り込んでいくような、金属の内側の真っ暗闇を彫り進んでいくような感覚が強いのですが、リトグラフは広い草原、広い空に思い切り駆けて飛んでいくような、どこまでも自由な広がりを感じます。ちょっと感覚的過ぎるので、分かりやすい見た目のことを言えば、リトグラフは描画材であるクレヨンや鉛筆や絵具で描いたそのままが出るので、柔らかくて優しくて穏やかな印象になります。
1990年代に日本でいち早くウォーターレスリトグラフに取り組んだ星野美智子さんは論文の結びで、「初心者には親しみやすい技法であるが、かえって作家の方は従来のリトとは全く違う原理と見慣れない材料に戸惑われるかもしれない。」(「Waterless Lithography by Nik Semenoff—水無しリトの新しい原理と技法—」大学版画学会 学会誌 No.27 p.44)と書いています。
銅版画の非毒性版画技法の時も、同じようなことを聞いたなと思い出しました。従来の方法に慣れている人にとっては物足りなく感じたり、抵抗があるものも、新しくここから始める人にとっては、何の問題もなく、ただただ楽しい方法として取り組んでいけるものだと思います。長く研究を続けてくださっている作家さんたちに心から感謝です。
何かを介して表現する版画が大好きだから、直接描画する絵画よりも工作的要素が強い版画が性に合っているから、色々な技法や版種をやっているというのが大きいですが、いつももっと良い方法があるのではという気持ちがあります。好きなもの、描きたいものが一番きれいに形にできる方法って何だろうと、他の方法を試してみたくなります。
他の方法を試すと、過去に行き詰まってほったらかしていたものが必ず動き出します。作っている時の私の口癖は「やってみないと分からないですね〜」。これからもとにかくやってみたいと思います。
技法書を出版し、Youtubeで制作工程を公開してくださっている角田元美さんはじめ、発信する世界中のリトグラファーに心からの敬意と感謝を表したいと思います。
妹夫婦が伊豆高原で「ペットと過ごすプチホテル Il Tramonto(イル トラモント)」を始めました。
公式サイト:伊豆半島・伊豆高原 Il Tramonto
インスタグラム:@iltramonto_izu
予約サイト:じゃらん、楽天トラベル
'il tramonto(イル トラモント)' はイタリア語で夕暮れ、夕焼けという意味。
イタリアで修行していた旦那さまの作るお料理は最高です。海の近くということでお魚料理をたくさん出してくれたのですが、とても自然な味付けで、豊かで幸せで、毎日食べたいくらい美味しかったです。伊豆高原はパン屋の名店も多いと聞きますが、朝食には近所の美味しいパン屋さんのパンも食べられます。
館内はとても広々としていて、貸切で利用できる景色の良い温泉もジャグジーもあります。5つある部屋はそれぞれテイストが違っていて、何回来ても新鮮に楽しめそう。1部屋だけ露天風呂が付いているのですが、今回そこに泊めてもらい、早朝5時から浸かっていました。贅沢。下の写真の2枚目は2階のラウンジなのですが、油絵のような壁紙がとてもすてきです。
当然のことながら(?)私の絵をマシマシモリモリで飾ってもらっています。グラスを並べた作品は、展示先でも「レストランに良いのでは?」とよく言われますが、期せずして身近にぴったりの場所ができたので、ここぞとばかりに掛けていただきました。気に入って飾ってくれているのが、本当に嬉しいです。
小さい頃に家族で行ったはずの伊豆は、知らないことばかり。伊豆半島全体がユネスコ世界ジオパーク(地質学的にみて国際的な価値のある場所)に認定されていて、たくさんの見どころ、ジオサイトがあります。
Il Tramontoから車で10分くらいの範囲だけでも大きなサイトが3ヶ所。海の分厚さと岸壁の鋭さに圧倒される城ヶ崎海岸。噴火口のへりを歩ける大室山からは、伊豆七島や三浦半島まで見渡せます。経緯はよく分かりませんが江ノ島神社の分霊がある一碧湖。一周約4km、とても気持ちの良い40分の散策コースです。
大室山は国の天然記念物なので歩いて登るのは禁止で、代わりにリフトがあるのですが、体高45cmまでなら犬も抱っこで乗ることができます。一碧湖でもたくさんのわんちゃんが散歩していたし、ちょっとびっくりでしたがシャボテン公園にも普通に歩いていました。伊豆高原全体、犬と一緒に観光できる場所、入れるお店がたくさんあって、良い観光地だなと思いました。
旅行は美術館メインだった私ですが、この自然系の観光にすっかりはまってしまいました。次回はどこに行くか、伊豆半島ジオパークについて色々調べ中です。みなさまもぜひ。帰りに電車から見えたみかん狩りにも行きたいと思っています。
伊豆半島ジオパーク 公式サイト:https://izugiopark.org
身内が言うのもなんですが、優しくて楽しくて本当に良い感じの二人です。看板犬のルーク(ラブ)がきっと大歓迎してくれます。美人にゃんこのあずきちゃん(雑種)はなかなか会えないかもしれないので、インスタをフォローしてご覧ください。
伊豆高原へお出かけの際は、ぜひ ' Il Tramonto(イル トラモント)' をご利用ください。
フリマサイトでは便利だ便利だ有難いと使っていた匿名配送。自分の作品を売るのに匿名というのはどうなんだ?と迷っていましたが、よく考えたらギャラリーでもリアル店舗でも、私のいない時に買ってくださっている方もいる、というかその方が多いのだから、何も迷うことはない。ということで匿名配送を設定することにしました。住所、氏名、電話番号を作家に伝えることなく、商品をお受け取りいただけます。
このシステムが使えるのは、Creema(クリーマ)というマーケットプレイスのみになります。まだこちらは作品数が少なめです。今後増やしていきますが、掲載されていないものでご希望のものがございましたら、Creemaのメッセージ機能やインスタDMでご連絡ください。(こちらのサイトのcontactはお名前などご記入いただく必要があります。)ちなみにCreemaは会員登録なしのゲスト購入が可能です。便利ですね。
返品など、商品到着後に商品のやり取りが生じた場合は匿名では対応できませんので、ご了承ください。詳しくお知りになりたい場合は、下記のCreemaのあんしん匿名便についてのページをご覧ください。
運営しながらまた変更することなどもあるかと思いますが、できるだけいろいろな選択ができるような販売方法を維持していきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
とある特別な場所に納めるためのミニ額。
いつ販売されるかまっっったく分からない世界堂と、清澄白河のサトウ画材さんのミニ額。どちらも端材で作られているので、ほとんどが一点物。版画ゆうびんに合いそうなもの、どんな作品にも使えそうなものを見つけ次第買っておくというやり方なので、派手目な色は普段はどんなに可愛くて欲しくても購入しません。
でも今回はちょっとした非日常の広い広い空間、ちょっとの派手さなんてまったく問題にならないので、鮮やかな色を作ってみました。(それでも結局ナチュラル系がほとんどになってしまいました...。もうちょっと思い切ることに慣れないと。)
オンラインショップもまったくの新作ミニ額をしばらくあげられていなかったので、そちら用にも作りました。写真が撮れ次第掲載しますので、またご覧いただけたら幸いです。