固形グランド

固形グランド

思いがけず良い機会をいただき、銅版画について改めて教えていただきました。興奮冷めやらず。
銅版画を始めてからずっと液体グランドを使ってきました。固形は難しい面倒くさいと思い込みがあったのですが、ものすごく使いやすい扱いやすい。版を温めるものとローラーがあれば断然固形が良い!
腐食時間が長くなければこの市販のもので十分だけど、もっと硬くしたければ手作り固形グランドが良いとのこと。白蝋と松脂とアスファルトをぐつぐつ煮溶かして作るあれ。
塗り方は早速製作工程のページ、「グランドを引く・塗る」に掲載しました。グランドの他にも色々教えていただいたので、順次追記していきます。

年々削られている製作時間と残り少なくなっていく人生(?)時間の中で、どれだけ工程をシンプルにできるかは大事。今自分がやっている工程の意味がちゃんと分かっていないもの、これはこうしなきゃと半ば儀式的にやっているものはやる必要なしと常々言い聞かせてきましたが、更にその先、作業自体の時間も、準備したり片付けたりする時間もより少なく済む方法を考えて使っていきたいと思いました。
これができたら短い教室の時間でももっとたくさん作っていただけるので、どんどんお伝えしていけるように頑張ります!
工房や製作現場を訪ねる時間的経済的、多分それ以上に気持ちの余裕(新しい方法を取り入れる好奇心の不足や自分のやり方への固執)もなかった私が、またまた今回も与えていただいた機会と御恩。心からの感謝を忘れずに、せめて私ができること、これから教室で出会う方々にしっかりお伝えしていきたいと思っています。

額装

額装
額装

初めてギャラリーで額装していただいた時にコーナーを作って固定する方法があると知りました。
コーナーに使うのは、残念ながら閉店してしまったよひらで買った「千年の和紙」。最強ではないか。適当な紙に作品を巻いて保管していたらまるまるヤケてしまったことがあります。この紙なら絶対大丈夫。

額装撮影の時は映り込まないよう黒い布を張り巡らせたり大掛かり。すっかり疲れて腰を下ろし、ふとスタンバイの額を見たらプレス機が写り込んでいて、しばらくこちらに夢中になっていました。

出品準備

やっとonlineshopを開設しました。

ハンドメイド・クラフト作品・手仕事品の通販 「iichi」

銅版画のシートと額装品、版画ゆうびんシリーズを販売しています。
自然光頼りの撮影にとてつもなく時間がかかってしまいましたが、何とか年内に出すことができて一安心。色々な方の商品や作品その写真を見て、本当に色々良い勉強になりました。
小さな版画を並べるために作っていた箱も完成し上手いこと使って撮影したかったのですが、思っていたよりニスのツヤが出てしまったため保留。使い込みながら良い感じになったら商品ページに使っていきます。

'herb candy'

'herb candy'
'herb candy'

乾燥の季節の版画ゆうびん...はかなり強引。ただただ作りたかった' herb candy '。
インクを拭き取る時に油膜をしっかり拭き取ったもの(1枚目写真右・2枚目写真左)と油膜を残したもの(1枚目写真左・2枚目写真右)。もっと拭き取りを甘くしたものもあって、どの調子も気に入ってしまい困りました。いつも一瞬で決まるのに。
こうしたものはこうしたもので、使ってくださる方の好みで選んでいただけるようにしたいなと思っています。
箱に入れながら、カラフルなお菓子の詰め放題を思い出しました。なぜかものすごく紫色のゼリービーンズが食べたい。

什器を作る

什器を作る

版画ゆうびんのための小さな版画を入れてディスプレイするものが欲しいな〜とずっと考えていました。素敵なマス目のトレーを作っている方を発見!真似して作っています。
版画用の小さなトレー10個と版画を入れるボックス用が1つ。小さいトレーを入れるための大きなトレーが2つ。
木を真っ直ぐ切るのも本当に難しい。おさのさんご夫婦は木工技術もすごいので、今度福井に行ったら教わってこようと思います。できれば小さな額も作りたい!

秋冬の版画ゆうびん

'2020年秋冬の版画ゆうびん'
'2020年秋冬の版画ゆうびん'

秋に入ってから古いアクセサリーばかり眺めています。
紺色の箱に入っているのはたくさんの小さなチャームが付いたブレスレットー'charm bracelet'
茶色の箱に入っているのはネックレスの留め具部分に付いているチャームー'charm toggle clasp'
黒インクだけだと強すぎるので、ブレスレットには銀色を、ネックレスには金色を、ほんの少し混ぜました。

'2020年秋冬の版画ゆうびん'
'2020年秋冬の版画ゆうびん'

版画ゆうびん舎鎌倉小屋しれっと1周年。銅版画教室がお休みしたままなので、なかなか感慨のようなものもないまま気づいたら。
1年前オープンの記事を書いた時に載せたジャスミン。台風でバッサリなくなっていた枝にきれいな緑が戻ってきた!嬉しい!
教室の再開については様子見様子言っているうちに時間ばかり経ってしまう感じですが、もう少し安心できるまではと思っています。

'Hula dolls'

'Hula dolls'
'Hula dolls'

真夏の版画ゆうびんで作った'Hula Doll'はカード用の小さいサイズで一体でした。こちらは三体。少し大きめの版で作りました。
写真はインクを詰め終わったものと、それをプレスして刷り上がったもの。やっぱり黒がきれい〜。
1950年代60年代にハワイのお土産として日本で作られ輸出されたものだとか。腰の辺りにバネが入っていて、ゆらゆらと踊ります。

幻の

'グリーンブーケ'
'グリーンブーケ'

雑誌でしか見たことのなかったグリーンブーケの実物を見た衝撃。本当にあるんだ!蔓の感じやあらゆる緑の濃淡がきれいでした。
金木犀の香りがし始めたのが10月2日。ちょこちょこ拾って観察し、後何日かすれば金木犀色のきれいな絨毯ができるななんて楽しみに思っていたら、3日間ひどい雨が降り続き、全部花が落ちてすっかり雨で傷んでいました。これはまた来年の楽しみに。

貝ボタン

'貝ボタン'
'貝の道'

白いシャツのボタンは必ず自分で好きな貝ボタンに付け替えるんだなんて話をしていたら、いただいたヴィンテージの貝ボタン。この不揃い感、一つ一つ手作りなのかな。もったいなくて使えません。

ものすごく感動して今でも一番好きだったんじゃないかと思う展覧会。2018年に観た『貝の道』。
何度も何度も会場をぐるぐる回って、すっかり興奮して、美術館のアンケートにその感動を暑苦しく書き綴った覚えがあります。図録を買ったらポスターももらえて、今も部屋に飾っています。

真夏の版画ゆうびん

'グリーンブーケ'

すてきなHula Dollに出会えたので、早速版画にして、きれいなレモンイエローの箱に入れました。
海に行って砂浜で写真を撮りたいなと思っていましたが、暑すぎて断念。少し木陰を外れると頭がぼーっとしてくる恐怖。あまりきれいに撮れなかったので、また改めていつか載せたいと思います。
とっくに「残暑お見舞い」の時期になってしまっていたとは。

夏の版画ゆうびん

'グリーンブーケ'

8月に入った途端に真っ青な空が広がって、真っ白な雲が張り出して、気持ちの良い梅雨明けでした。
7月まだ雨の降っていた時に送った夏の版画ゆうびん。カットガラスの小瓶。塩などの調味料を入れて卓上に置くものだったのかな。ガラスの感じが涼しげにできたら良いなと作りました。
しつこいけど酷暑になりませんように。

後片付けと準備

水張りテープ
水張りテープ

刷って板に貼って乾燥させて剥がしてサインエディション入れて、地味に残る最後の作業は板の掃除。
昔鍼灸の先生に床に座って作業しちゃだめと言われたけど、これはどうしても床に座らざるを得ず、少しでも腰痛対策になるかと暑い日でもカイロを貼ったりしています。終わったらストレッチヨガ。長く続けていくために体のケアも大事です。
結構な数を刷っていたので、刷り道具がなくなってしまい、紙を切り、布を切り、延々裁ち目縫い。
一昔前までグランドもインクも出来上がったものなど売っておらず作っていたというのだから、何とすごいことか。先人たちへの敬意と感謝の気持ちが増すばかりです。