銅版画制作工程
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「カーボランダム」は研磨剤に使われる炭化ケイ素のこと自体を指しますが、それを用いたコラグラフ技法のことをカーボランダムと呼んでいます。
「コラグラフ」は樹脂板や金属板に布や葉っぱなどの素材をコラージュ(貼る)したり、ボンドやジェッソなどを塗ることによって、版面に凹凸を作る版画の技法を言います。使用する炭化ケイ素、金剛砂の粒子の大きさや種類を変えることで、調子を変化させることができます。
・金属板、樹脂板、厚紙など
・メディウム、ジェッソなど
・炭化ケイ素、金剛砂、砂など(番手違いで数種)
・筆
・絵皿、パレット
ここで使用したのは、上からペインティングメディウム、グロスポリマーメディウム、ジェルメディウム、リンレイ床用ワックスです。混ぜる金剛砂の量を変えています。
メディウムやボンドに、炭化ケイ素や金剛砂を混ぜて描画します。
メディウムの種類や、粉末の大きさによって表情を変えることができるので、アクアチントよりかなり表現の幅が広いように思います。
カーボランダム技法で気を付ける点は、盛りすぎないこと! 盛ってしまうと刷る時に紙が破れたり、プレス機のフェルトやローラーを傷つけてしまいますので、ぜひお気を付けください。
(1)樹脂板や金属板に、ボンドやメディウムなどで描画します。(見やすくするためメディウムに絵の具を混ぜています。)
(2)乾く前に炭化ケイ素や金剛砂をまきます。
(3)余分な粉末を落とし、よく乾燥させてから、インクを詰めてプレス機で刷ります。