銅版画制作工程
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一番シンプルな技法がドライポイントです。銅板に描くだけです。
・トレーシングペーパー
・カーボン紙
・鉛筆
・エッチング用ニードル
・ドライポイント用ニードル
・ルーレット
・目打ち
・ドライバーなど
版画は反転して刷り上がります。特に文字など転写したい場合はトレーシングペーパーを使います。
(1)トレーシングペーパーに鉛筆で下絵を描きます。
(2)トレーシングペーパーをひっくり返して、鉛筆で描いた方を版面に付けて固定します。
(3)カーボン紙を間にはさみ固定します。鉛筆で描いた線を鉛筆でなぞります。
エッチング用のニードル、ドライポイント用のニードルはもちろん、裁縫用の目打ちやドライバー、カッター、釘、サンドペーパー、何でも使えます。
鉛筆で描くように描いたり、柄を握って思い切り力を入れてひっかいたり、釘を打ったり、サンドペーパーでグレートーンを作ったり。ひっかきすぎたなと思ったらスクレーパーでならすこともできます。
描画する道具、力の入れ具合で色々な表情の線を作り出せます。何と言っても「にじみ」がドライポイントの特徴、美しさです強く引っ掻いたことでできる金属の「まくれ(バー)」にもインクが詰まることで、この「にじみ」ができます。
ドライポイントだけで作った面、線の密集は柔らかくて深くて本当にきれいです。エッチングに比べると潰れやすく、たくさん刷れないのが寂しいところです。